試作段階のストーリーなどなど

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アズミとユズキが友達になるまでの話(自己紹介&特技発表でメンタルブロックを克服しよう!)

鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
2時間目の授業は自己紹介だ。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
特技も披露して本格的にメンタルブロックを外してもらうぞ。

~休憩時間~

木島ユズキ
木島ユズキ
赤松さん「アズミ」って名前なんやね。
赤松アズミ
赤松アズミ
ああ、そうだけど。
木島ユズキ
木島ユズキ
じゃあ今日から「アズミン」で決まりな。
赤松アズミ
赤松アズミ
恥ずかしいあだ名をつけるな!
木島ユズキ
木島ユズキ
可愛い名前やと思うんやけどな~。
赤松アズミ
赤松アズミ
べ、別に可愛さなんか求めてないしっ!
木島ユズキ
木島ユズキ
ところで自己紹介と特技発表、アズミンは何するん?
赤松アズミ
赤松アズミ
あたしはバンド組みたいって思ってるんだ。
だからギターを弾いてみるよ。
木島ユズキ
木島ユズキ
へ~、ウチも音楽好きやからお手並み拝見やな。
赤松アズミ
赤松アズミ
なんで上から目線なんだよ!
赤松アズミ
赤松アズミ
木島さんは何をするんだ?
木島ユズキ
木島ユズキ
ウチはお笑いやってクラスを爆笑の渦に巻き込んだるわ。
人を笑かすんは昔から好きやからな。

~授業開始~

鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
今からそれぞれ自己紹介と特技発表を行ってもらうぞ!

そして、次の授業では自己紹介&特技発表が行われることとなった。

木島ユズキ
木島ユズキ
ウチの名前は木島ユズキ!
夢はおもろいことやってみんなに笑いを届けることや!
木島ユズキ
木島ユズキ
てなわけで…ショートコント「お弁当屋さん」!
木島ユズキ
木島ユズキ
は~、お腹ペコペコや~!お弁当買いに行こうっと!
木島ユズキ
木島ユズキ
ええ弁当がよ~さんあってどれにしようか悩むな~。
木島ユズキ
木島ユズキ
店長~!アズミン店長~!今日の人気メニューは何でっか~?
赤松アズミ
赤松アズミ
こっちに振るな~っ!

教室内の視線がアズミに集まる。

赤松アズミ
赤松アズミ
え、え、え~と…特製里芋弁当、割引価格で5000円!
木島ユズキ
木島ユズキ
高っ!で、おかずは何が入ってるんや?
赤松アズミ
赤松アズミ
里芋の煮っころがしに里芋の唐揚げに里芋のサラダ。
木島ユズキ
木島ユズキ
全部里芋かいっ!
赤松アズミ
赤松アズミ
白ご飯は自分の家のを使ってね♪
木島ユズキ
木島ユズキ
そこケチるんか~い!
てかご飯入ってないってそれ弁当ちゃうやんけ~!
木島ユズキ
木島ユズキ
…どうもありがとうございました~!

恥ずかしさで顔が真っ赤になるアズミ。
教室内の空気はひんやりしていた。

赤松アズミ
赤松アズミ
何であたしまで巻き込むんだよ!大恥かいたじゃん!
木島ユズキ
木島ユズキ
ごめんな、ウチのせいでアズミンまで滑らせてもうて。
赤松アズミ
赤松アズミ
そ、そんな!謝られても困るよ…
木島ユズキ
木島ユズキ
でもな、恥ってかいてナンボやと思うんや。
赤松アズミ
赤松アズミ
ハッ…!
木島ユズキ
木島ユズキ
滑った時って恥ずかしいし、めっちゃ悔しい思うねん。
木島ユズキ
木島ユズキ
せやから反省して次はもっとおもろいネタ作ったる!
そんで絶対笑かしたる!って思うんや!
赤松アズミ
赤松アズミ
あたしこそ怒ってごめん。そこまで真剣だったんだな。
木島ユズキ
木島ユズキ
そうや!ウチはいつも笑いには全力や!
赤松アズミ
赤松アズミ
木島さんの気持ち、全然理解できてなかったよ。
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミン、大恥かいたって言うたな。
でもな、恥かくから成長できる…そんな気がするんや。
赤松アズミ
赤松アズミ
「恥」って悪いものじゃないんだ…
木島ユズキ
木島ユズキ
次はアズミンの出番やな。
木島ユズキ
木島ユズキ
コントやってちょっとだけ気い楽になったはずやで。
赤松アズミ
赤松アズミ
木島さん…

そして、アズミの自己紹介&特技発表が始まった。

赤松アズミ
赤松アズミ
あたしの名前は赤松アズミです。
趣味はギター、筋トレ、サングラス集めです…!
夢は「みんなを笑顔にできるようなバンド」を結成することです!
赤松アズミ
赤松アズミ
それではあたしの特技…
ギターを演奏したいと思います!

アズミのギター演奏で教室内は笑顔で包まれて、盛大な拍手が湧き起こった。

鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
赤松、よくやった!
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
人前に立つ恥ずかしさを克服できたみたいだな。
赤松アズミ
赤松アズミ
は、はいっ!
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミン、ギター凄かったで。聴きほれてもうたわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
ありがとな。パフォーマンスに成功したのは木島さんのおかげだ。
木島ユズキ
木島ユズキ
何言うてんねん。
何よりアズミン自身が頑張ったからやろ。
木島ユズキ
木島ユズキ
あと、せっかく仲よなったんや。
今更「さん」づけなんて水臭いんちゃう?
赤松アズミ
赤松アズミ
ああ!よろしくな!…ユズキ!
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミン…!へへっ!そうこなくっちゃ!

仲良し5人組で廃校探索へ行こう!(場のエネルギーを体感しよう!)

黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
私がエネルギー学の講師を務める黒沼よ。
金村ミオ
金村ミオ
うう…空気が冷たいよ~!
木島ユズキ
木島ユズキ
なんか怖そうな先生やな。
アズミンもそう思わへん?
赤松アズミ
赤松アズミ
…ああ、そうだな。
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
そこ、静かにしなさい。
さっきから私語を繰り返している赤松さんに質問よ。
赤松アズミ
赤松アズミ
「そうだな」って言っただけなんですけど…
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
お黙りなさい。口答えは許さないわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
は、はいっ!すみません!
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
では「場とエネルギーの関係」とは何か答えなさい。
赤松アズミ
赤松アズミ
え、えーと…暗い場所に行くと気分が暗くなるので、
悪いエネルギーが溜まると悪い場所になるのだと思います!
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
正解ね。エネルギーは場所にも反映されるというわけよ。
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
場のエネルギーを実感するために、
今からフィールドワークを行うわ。
「廃校」に行って掃除で場を綺麗に整えて、
「ダークストーン」を見つけてきなさい。
悪いエネルギーの飛び交う場所でも、
貴方たちの力を発揮できるかテストよ。
金村ミオ
金村ミオ
ナナセちゃん!ワクワクしてきたね!
水川ナナセ
水川ナナセ
ミオちゃん、テンション上がりすぎだよ…
金村ミオ
金村ミオ
私、先に見てくるよ~!
木島ユズキ
木島ユズキ
よっしゃあ!ウチらが一番乗りや!
赤松アズミ
赤松アズミ
ユズキ!ミオ!…待てよ!
水川ナナセ
水川ナナセ
2人とも、走って行っちゃったね…
赤松アズミ
赤松アズミ
まったくもう…少しは考えてから行動しろよな!
望月ルナ
望月ルナ
うふふ、仕方がない子たちね。

~廃校に到着~

望月ルナ
望月ルナ
ここが廃校ね。
水川ナナセ
水川ナナセ
暗くて重たい場所だね。
赤松アズミ
赤松アズミ
ひ、ひぃいいい…!
金村ミオ
金村ミオ
アズミちゃん、大丈夫?体が震えてるよ。
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミン…はは~ん、さては怖いんや?
赤松アズミ
赤松アズミ
べ、べ、別に怖くなんかないしっ!
水川ナナセ
水川ナナセ
でも、身体の震えが凄いことになってるよ。
本当に大丈夫なの?アズミちゃん…
赤松アズミ
赤松アズミ
さ、寒さで震えてるだけだしっ!
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミン、今って夏場やで…
望月ルナ
望月ルナ
実はね…アズミは幼い頃から怖いものが大の苦手なのよ。
赤松アズミ
赤松アズミ
ルナ~!そんなことばらすな~!
は、恥ずかしいだろ…!(顔を赤らめながら)
望月ルナ
望月ルナ
アズミ、うろたえないの。
仲間内では苦手なことは隠さず、
共有しておくべきだと思うわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
で、でもっ…!
水川ナナセ
水川ナナセ
何か変な音がしてきたよ。
金村ミオ
金村ミオ
お化けさんがパーティでもやってるのかな?
赤松アズミ
赤松アズミ
お、お、お化けっ!?ひ、ひぃいいい…!
木島ユズキ
木島ユズキ
不良が肝試しによ~さん来てたみたいやな。
廃校の壁…落書きまみれやし。
水川ナナセ
水川ナナセ
おまけにゴミもたくさん捨てられているね。
望月ルナ
望月ルナ
臭い、汚い、うるさいの三拍子はさすがに厳しいわね。
金村ミオ
金村ミオ
いるだけで気分が悪くなってくるよ~!
赤松アズミ
赤松アズミ
これが「エネルギーの低い場」ってヤツか…
とりあえず、あたしは落書きを消しておくよ。
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミンの苦手な怖いところ見やんで済むもんな。
赤松アズミ
赤松アズミ
いちいちからかうなっ!
望月ルナ
望月ルナ
私もアズミと一緒に落書き消しをしておくわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
ルナ…ありがとな。
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミンとモッチーは落書き消し担当やな。
水川ナナセ
水川ナナセ
それじゃあ私たちはゴミ拾いだね。
金村ミオ
金村ミオ
よ~し!いっぱい拾っちゃうよ~!
木島ユズキ
木島ユズキ
ミーオ張り切っとんな~。
よっしゃあ!ウチもどんどんゴミひろたるで~!
金村ミオ
金村ミオ
ねえねえ!誰が一番たくさん拾えるか競争しようよ!
木島ユズキ
木島ユズキ
臨むところや!負けへんで~!
望月ルナ
望月ルナ
ユズキ、ミオ、静かにしなさい。
これは遊びじゃないのよ。
金村ミオ
金村ミオ
は~い!
木島ユズキ
木島ユズキ
へへっ!やっぱモッチーにはかなわへんな。

ツバサ、レイジ、ソウマの3人が登場する。

海堂レイジ
海堂レイジ
てめ~ら、こんなところで何をもたもたしてやがんだ?
天城ツバサ
天城ツバサ
女の子だけで廃校探索なんて危ないですよ。
久我ソウマ
久我ソウマ
ふっ…たまたま近くを通りかかっただけだ。
赤松アズミ
赤松アズミ
ツバサ先輩!レイジ先輩!ソウマ先輩!
天城ツバサ
天城ツバサ
アズミさんたちは先へ進んでください。
廃校の掃除はボクたちがやっておきます。
木島ユズキ
木島ユズキ
でも、ウチらが掃除しやんとあかんわけやしな~…
赤松アズミ
赤松アズミ
いいんですか?そんなことまでやって頂いて…
海堂レイジ
海堂レイジ
ええい!ごたごたうるさいヤツらめ…
課題の時間がなくなるぞ!とっとと行きやがれ!
赤松アズミ
赤松アズミ
は、はい!ありがとうございます!
久我ソウマ
久我ソウマ
水川ナナセ…これを持っていくがいい。
たまたまスポーツドリンクが5人分余っていた。
暑くなったらこれで水分を補給するがいい…
水川ナナセ
水川ナナセ
ソウマ先輩…ありがとうございます。
久我ソウマ
久我ソウマ
ふっ…
天城ツバサ
天城ツバサ
ソウマ君はナナセさんのことをよっぽど気にかけているんですね。
久我ソウマ
久我ソウマ
そ、そんなことはないぞ!そんなことは…!
(顔を赤らめる)
天城ツバサ
天城ツバサ
今からボクたち3人で廃校の大掃除ですね。
海堂レイジ
海堂レイジ
ふはははは!これも鍛錬のいい機会だ!
廃校を汚しやがったバカどもにも感謝せんといかんな。
何故ならこのオレ様の鍛錬の素材となるのだからな!
久我ソウマ
久我ソウマ
ふっ…面倒だが、付き合ってやるか。

~学校へ帰還したアズミたち~

赤松アズミ
赤松アズミ
黒沼先生!ダークストーンを見つけてきました!
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
ご苦労だったわ。よくやったわね。合格よ。
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
ただし、赤松さんはあの程度でうろたえてみっともなかったわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
うう…!
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
もしかしたら今後一人で廃校に行くことも出てくるかもしれないわ。
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
だから今のうちに恐怖に打ち勝てるように特訓をしておきなさい。
赤松アズミ
赤松アズミ
は、はい!
黒沼ホノカ
黒沼ホノカ
今日の授業はここまでよ。
赤松アズミ
赤松アズミ
先生、今日はありがとうございました!

黒沼先生が教室から立ち去っていく。

木島ユズキ
木島ユズキ
アズミンは怖いところ嫌いなん克服せんとな。
赤松アズミ
赤松アズミ
こ、怖いのはもう克服したしっ!
木島ユズキ
木島ユズキ
ほな、これとかどうや?

ユズキがおもちゃの人魂を浮かべる。

赤松アズミ
赤松アズミ
う、うわあああああ!
水川ナナセ
水川ナナセ
アズミちゃん、やっぱり怖いのはダメなんだね…
望月ルナ
望月ルナ
おもちゃで怖がっているようでは話にならないわ。
これは体験をしていって改善するしかなさそうね。
金村ミオ
金村ミオ
じゃあ日曜日はみんなで一緒にお化け屋敷に行こうよ!
赤松アズミ
赤松アズミ
ぜ、絶対に嫌だ~っ!

灼熱の姐御ヒナタとチョコと徳

赤松アズミ
赤松アズミ
今日はバレンタインデーだな。
金村ミオ
金村ミオ
私はクラスのみんなにチョコをあげたよ!
木島ユズキ
木島ユズキ
ウチもウチも!チョコよ~さんあげたわ!
男の子も女の子もみんな喜んでくれたで!
赤松アズミ
赤松アズミ
ミオとユズキの行動力は凄すぎるよな。
あたしはクラス全員にあげるのは無理かな。
だって恥ずかしいし。
水川ナナセ
水川ナナセ
私も本当はみんなにチョコあげたいんだけど、
アズミちゃんと同じで勇気が出ないんだよね…
木島ユズキ
木島ユズキ
アズミンもナナッチも損してんで。
自分の気持ちはどんどん出していかんとあかんっ!
そんな恥ずかしいとか誰も気にしてへんって!

ルナの目の前に行列(女の子多め)ができていた。

金村ミオ
金村ミオ
わあ~!ルナちゃん!
いっぱいチョコもらってるんだねっ!
望月ルナ
望月ルナ
ええ、こんなにもらえるなんてありがたいことね。
でも先輩たちはもっとたくさんチョコをもらっているわよ。
赤松アズミ
赤松アズミ
ヒナタ先輩とリオ先輩…凄いチョコの数だ!
レイミ先輩までっ!
牧野レイミ
牧野レイミ
「まで」とはどういうことですの!?
このワタクシがチョコをもらってはいけないのかしら?
木島ユズキ
木島ユズキ
だってレイミー先輩…ゾンビやもん。
チョコ食べれるんかいな?
牧野レイミ
牧野レイミ
オ~ホッホッホッホッ!心配ご無用ですわ!
黒魔術をかけてゾンビ仕様にしてから頂きますもの。
土舘リオ
土舘リオ
レイミはこう見えて甘党だから、
チョコレートが大好きなんだよ。
あとチーズケーキもね。
牧野レイミ
牧野レイミ
や、やかましいですわ!
余計なことを申さないでくださるかしらっ!
金村ミオ
金村ミオ
リオ先輩!おはようございます!
土舘リオ
土舘リオ
やあ、ミオ。久しぶりだね。
君のお店のクレープ、とっても美味しかったよ。
金村ミオ
金村ミオ
ありがとうございます!
水川ナナセ
水川ナナセ
リオ先輩はミオちゃんのお店のお客さんなんだね。
木島ユズキ
木島ユズキ
ほんまに王子様やな。
チョコいっぱいもらえるんも納得やわ。
金村ミオ
金村ミオ
ヒナタ先輩は大人しそうな子たちから人気だね。
水川ナナセ
水川ナナセ
ヒナタ先輩は気の弱い子たちを守っているんだよ。
金村ミオ
金村ミオ
そうなんだ。優しい先輩だね。
その助けた子たちがチョコをプレゼントしてるんだねっ!
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
よお、水川っ!
水川ナナセ
水川ナナセ
ヒナタ先輩、おはようございます。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
困ったことがあればいつでもあたしに相談しな。
全部まとめて片付けてやっから!
金村ミオ
金村ミオ
ナナセちゃんはヒナタ先輩と仲良しなんだねっ!
水川ナナセ
水川ナナセ
実は私もヒナタ先輩に守ってもらったことがあって…
今日はそのお返しにチョコをプレゼントさせてもらったんだよ。
金村ミオ
金村ミオ
う~!私も負けていられないよ~!
ナナセちゃん!私も全力で守るからねっ!
水川ナナセ
水川ナナセ
ミオちゃん…ありがとう!
木島ユズキ
木島ユズキ
でも、何であんなにチョコもらえるんやろな。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
柿原、牧野、土舘…そして望月。
4人とも「他人のために何かしてあげよう」という意識が強い。
他人のために尽くしているから徳が溜まっていって、
チョコという形で返ってくるんだ。
赤松アズミ
赤松アズミ
わあっ!鷲尾先生!?
水川ナナセ
水川ナナセ
ルナちゃんは勉強が分からない時に教えてくれたり、
いろんな人たちを助けてくれるからね。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
赤松は何か人のためになることをしているか?
赤松アズミ
赤松アズミ
あたしは時々ギターを弾いたりしています。
聴いてくれたみんなは喜んでくれますよ。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
それ「あたしってかっこいい!」って思いながら弾いてないか?
赤松アズミ
赤松アズミ
ギ、ギクッ…!
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
たとえ人のためになることをしても、
内心で「自分を良く見せたいという邪念」があれば、
徳は溜まっていかないから気を付けろよ。
赤松アズミ
赤松アズミ
…は、はいっ!
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
ほら、先生だって生徒からたくさんチョコもらってるんだぞ!
木島ユズキ
木島ユズキ
え~っ!?先生が~!?
先生、徳積んでるとは思えへんけどな。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
木島~っ!お前は勉強を侮りすぎだ!
学びになることを教えるのも徳を積むことの一つだ。
全て「与える」というマインドなんだよ。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
望月、お前はあたしにないもの持ってんな。
4人をまとめるリーダーシップ…さすがじゃねえか。
望月ルナ
望月ルナ
ヒナタ先輩こそ強きを裁いて弱きを助ける…
そのためには自分の体を投げ出すことも厭わない…
私に真似できることではありません。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
何を言ってやがる?
お前だってその4人を助けてんじゃねえか。
だがな…水川を守るのはあたしの役目だ!
望月っ!チョコをかけてあたしと勝負しろ!
あたしが勝てば、お前のポジションをもらうぞ!
望月ルナ
望月ルナ
ヒナタ先輩、絶対に私が勝利してみせます。
そんなことで先輩の手を借りるわけにはいきませんからね。
木島ユズキ
木島ユズキ
おおっ!姐さんがモッチーにロックオンしたで~!
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
そ、その呼び方…やめろっつってんだろ!
金村ミオ
金村ミオ
ナナセちゃんの取り合いになっちゃってるね…!
赤松アズミ
赤松アズミ
確かにナナセは守ってあげたくなる何かがあるもんな。
水川ナナセ
水川ナナセ
この戦い、私のせいで起きちゃってるの…?
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
望月っ!お前、確か剣道部だったな!
それならお前の得意な剣道で勝負だ!
望月ルナ
望月ルナ
のぞむところです!ヒナタ先輩!

体育館でヒナタVSルナの剣道対決が繰り広げられる。
2人の強さは互角だったため死闘となったものの、
ルナが勝利した。

柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
あははっ!望月…やっぱり只者じゃないな。
あたしからこれを受け取れっ!
強敵(ライバル)チョコだ!
望月ルナ
望月ルナ
ありがとうございます!
先輩、私からもチョコを受け取ってください!

~河川敷で座り込んで川に石ころを投げるヒナタ~

柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
望月…次こそは勝ってやっかんな!
海堂レイジ
海堂レイジ
どうした?シケた面しやがって。
後輩に負けたのがそんなに悔しいか?
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
海堂…
海堂レイジ
海堂レイジ
貴様までくだらんチョコ遊びで浮かれてやがるとはな。
チョコ作りしている暇があるならとにかく鍛錬しろ。
それが「真の漢」ってヤツだ。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
あたしは男じゃないしっ!
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
お前にもチョコ作ってきてやったぞ。
う、う、う…受け取れよ。
海堂レイジ
海堂レイジ
ふははははは!
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
何を笑ってやがるんだ?
海堂レイジ
海堂レイジ
この俺様がそんな物を受け取るとでも思ってんのか?
俺様はそんなくだらねえ物に興味などないからな。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
またそれか…来年こそぜってえ受け取らせてやっかんな!
海堂レイジ
海堂レイジ
無駄だ。
来年になろうと再来年になろうと受け取らん。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
じゃあいつ受け取りやがんだ?
海堂レイジ
海堂レイジ
貴様が「全ての目的を達成した時」に、
初めて受け取ってやってもいいぞ。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
あははっ!
海堂レイジ
海堂レイジ
何を笑ってやがる?
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
海堂らしいなと思ってさ。
海堂レイジ
海堂レイジ
ちっ…知ったような口を…
海堂レイジ
海堂レイジ
一つ聞くが、貴様の目的とは何だ?
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
あたしの目的は…か弱いヤツらを守ってやる…!
そして、そいつらが生きやすい世の中を作ることだ!
海堂レイジ
海堂レイジ
ほう、じゃあこの俺様より強い必要があるな。
今から鍛錬に付き合え。貴様の強さを試してやる。
柿原ヒナタ
柿原ヒナタ
ああ!のぞむところだ!

闇のお嬢様レイミから学ぶなりきり術

鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
自分よりもレベルの高い人物の演技をすることで、
より高い感覚を取り入れることもできるぞ。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
例えば、全然モテなくて困っているのなら、
ただひたすらモテる自分を演じればいい。
赤松アズミ
赤松アズミ
本当は全然モテないけどモテると言い張る人は結構いるような…
木島ユズキ
木島ユズキ
おっ!アズミン、さらっと毒吐くやん…!
金村ミオ
金村ミオ
ええっ!?それって嘘をつきながら生きるってことなの?
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
大事なのは嘘をつくことではないぞ。
憧れている存在の感覚をどんどんコピーしていくことだ。
赤松アズミ
赤松アズミ
なるほど。憧れの部分を自分の中に取り入れろってことですね。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
そして、憧れの存在と自分の共通点を合わせることで、
自分の中の強みや進むべき道も見えてくるはずだ。
水川ナナセ
水川ナナセ
自分と憧れている人は全然違うように見えるけど、
何か一つくらいは共通する部分があるんですね。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
ああ!その部分を徹底的にコピーするんだ!
だが、実際にコピーするとなると高い演技力が必要だ!
演技をするにあたって学園内にとっておきの題材がいる。
それがお前たちの先輩…牧野レイミだ!
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
彼女は常に何かになりきっている…
いわば演技のプロフェッショナルだ。
金村ミオ
金村ミオ
演技のプロフェッショナル!?
それは凄いね!
水川ナナセ
水川ナナセ
でも、一体何になりきっているんだろう?
赤松アズミ
赤松アズミ
「常」ってことは日常的にずっと演じ続けているんだろうな。
鷲尾ツカサ
鷲尾ツカサ
牧野にインタビューをして演技のコツを聞き出すことが今回の課題だ。
木島ユズキ
木島ユズキ
へへっ!ここは週刊ユズ春の出番やな!
「ユズ春砲」炸裂させたんで~!
赤松アズミ
赤松アズミ
相変わらずユズキはやりたい放題だな。

~レイミのいる場所に到着するアズミたち~

牧野レイミ
牧野レイミ
オ~ッホッホッホッホッ!ワタクシが闇城レイミですわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
うわっ!聞かれてもないのに名前を名乗ったっ!?
望月ルナ
望月ルナ
しかも先生から聞いていた名前と違うわね。
金村ミオ
金村ミオ
どっちが本当の名前なんだろう?
牧野レイミ
牧野レイミ
「闇城」がワタクシの真の名前に決まっておりますでしょ。
それと自分から名前を名乗るのは当然でございますわ!
貴方たちも名前を名乗りなさい!
赤松アズミ
赤松アズミ
あたしの名前は赤松アズミ。
望月ルナ
望月ルナ
望月ルナです。
水川ナナセ
水川ナナセ
水川ナナセです。
金村ミオ
金村ミオ
金村ミオですっ!
木島ユズキ
木島ユズキ
どうも~!週刊ユズ春の記者・キジマと申します~!
牧野レイミ
牧野レイミ
貴方!ふざけないでくださるかしら!
木島ユズキ
木島ユズキ
まあまあ、そんな固いことおっしゃらずに。
牧野レイミさんに10個の質問です!
牧野レイミ
牧野レイミ
だから…ワタクシは闇城レイミですわ!
何回も言わせないでくださるかしら?
赤松アズミ
赤松アズミ
なんか変わった人だな。
牧野レイミ
牧野レイミ
お待ちなさい!
このワタクシを人呼ばわりするとは許せませんわ!
ワタクシは闇を統べる「ゾンビの悪役令嬢」ですの。
もう既に人ではございませんわ。
木島ユズキ
木島ユズキ
滑る!?すってんころりんと?
牧野レイミ
牧野レイミ
「滑る」じゃなくて「統べる」!
統一するということですわ!
木島ユズキ
木島ユズキ
それは凄い心がけですな~!
ほな話してもらいましょか。
レイミー先輩の人生観を!
牧野レイミ
牧野レイミ
貴方、馴れ馴れしいにも程がありますわよ。
まあ、いいですわ。ワタクシの人生をお話して差し上げますわ。
牧野レイミ
牧野レイミ
魔界で生まれたワタクシは光の騎士に討伐されて息絶えましたわ。
そして、幾千年もの時を経てゾンビとなって生まれ変わり…
人間界に復讐をしに参ったというわけでございますわ。
ゾンビ界ナンバーワンのシンガーとなったこのワタクシは、
貴方たち人間に呪いの歌を聴かせて全てを操った挙句…
人間界を滅ぼしてゾンビ帝国を作って差し上げますわ!
望月ルナ
望月ルナ
魔界とゾンビはどっちかだけで良さそうな気がするわね…
赤松アズミ
赤松アズミ
めちゃくちゃな「設定」だよな。
水川ナナセ
水川ナナセ
こうやって「設定」を作ることで、
演技に入りやすいのかもしれないね。
牧野レイミ
牧野レイミ
ワタクシの人生を「設定」呼ばわりしないでくださるかしら!
赤松アズミ
赤松アズミ
レイミ先輩ありがとうございました。
自分を飛躍させる演技の秘訣がよく分かりました。
牧野レイミ
牧野レイミ
演技ってどういうことですの!?
まあ、ワタクシのお話を今後の糧としてくださるのなら、
ワタクシにとってもありがたいことですわ。
赤松アズミ
赤松アズミ
レイミ先輩、これからもよろしくお願いします!
牧野レイミ
牧野レイミ
ええ、またお会いしましょう!
妖精さん(赤)
妖精さん(赤)
アズミ(火星さん)のパートナー妖精だよ♪
妖精さん(青)
妖精さん(青)
ルナ(月さん)のパートナー妖精だよ♪